柔道整復師を目指す学校で学べること
柔道整復師は医療の国家資格であるため、この資格を取得するには大学や専門学校への進学が必須です。大学では4年間、専門学校では3年間をかけて必要なスキルを身につけます。柔道整復師を目指すためには、まず進学先を決めることが夢に向かう第一歩となります。
新潟柔整専門学校では、「柔道整復師」という国家資格を取得に向け3年間学びます。
柔道整復師になるために必要な授業内容や単位数は、厚生労働省によって定められています。ここでは、柔道整復師になるためにどのようなことを学ぶのか解説します。
目次
1.柔道整復師になるために必要な学習内容とは?
柔道整復師になるには、国家試験を受験し、合格することで資格を取得できます。
国家試験を受験するためには、指定された柔道整復師育成学校で所定のカリキュラムを学び、卒業する必要があります。あらかじめ、必要な単位数や最低学習時間が定められています。
柔道整復師の養成学校で規定の単位数と最低学習時間を達成する
柔道整復師の国家試験を受けるには、「99単位以上かつ2,750時間以上」の学習が必須です。この基準を達成することがひとつの目標になります。
柔道整復師の養成学校における基本的なカリキュラムの内容
柔道整復師の養成学校では、業務に必要な専門的な知識や技術を学びます。授業は主に「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」に分かれており、基礎から高度な技術まで幅広い内容を学習することができます。
具体的な授業科目は下記のようなものがあります。
・柔道整復学総論
・基礎柔道整復実技
・生理学
・解剖学
・衛生学、公衆衛生学
・運動学
・病理学概論
・整形外科学
・外科学概論
・リハビリテーション医学
そのほかにも、養成学校ごとに独自のカリキュラムが設定されていることも多いです。
新潟柔整専門学校では「柔道整復総合実技」という科目があります。
この科目は実際に来院される患者さまを想定して診察から施術、後療法(リハビリ)など柔道整復師が臨床現場で求められる知識・技術を実践的に学べる講義です。
柔道整復師は接骨院をはじめ整形外科や介護施設、スポーツ現場では、スポーツトレーナーとして働くこともでき、卒業後の活躍の幅を広げることもできるでしょう。
2.柔道整復師の学校における学習の流れ
柔道整復師の養成学校では、最短3年間の修学期間が設定されています。
大学の場合には4年制、短大や専門学校の場合には3~4年制が一般的です。
以下からは3年制の養成学校で学年ごとの柔道整復師を学ぶ流れを紹介します。
1年次では基礎内容を学習する
柔道整復師の養成学校の1年次では、まず「柔道整復師の仕事とは何か」「どんな知識・技術が求められるのか」といった基本的な内容から学びます。次に、解剖学で骨や筋肉の構造を理解し、生理学で人間の身体の動きについて学ぶことで、柔道整復師として必要な基礎知識を身につけます。
さらに、柔道整復師に欠かせない包帯技術や骨折時の応急処置法を習得し、手術や投薬を行わない「非観血的療法」の知識を深めます。カリキュラムには柔道の授業も組み込まれており、古くから伝わる柔道精神を体験することができます。
2年次では専門性の高い学習内容へステップアップ
柔道整復師の養成学校2年次からは、応用力を身につけるためのステップアップがメインとなり、基礎を固めながらさらに進んだ学びを進めます。内科系や外科系など、専門的な医学知識を学び、骨折や脱臼といった柔道整復師が対応する具体的な症状の特徴や治療法について深く理解します。
実践的な授業では、これまでの事例を参考に各症例の発生原因を分析したり、実際の症例に基づいて具体的な治療計画を立てたりすることが行われます。就職後に正しく症状評価や視診・触診、整復ができるように、1〜2年次の早い段階から実習を重ねることも多くあります。
3年次では卒業後を意識して就職活動や国家試験の対策を行う
柔道整復師の養成学校3年次では、学習を続けながら就職活動や国家試験の準備を本格的に進めます。進路を具体的に決定し、それに合わせて必要なスキルの習得に集中します。また、足りない知識や技術を補うための学習が重要な時期となり、実践的な経験を積むことが求められます。
この段階では、専門的な知識を深めるとともに、現場での実際的な対応力を高めるための訓練が行われ、卒業後に即戦力として活躍できる準備が整います。
3.まとめ
柔道整復師になるためには、所定の単位数と勉強時間を大学や専門学校で修了する必要があります。大学で柔道整復師を目指す場合、修学期間は4年ですが、専門学校では最短3年で卒業が可能です。
柔道整復師としての活躍の幅が広がっているため、様々な知識を学び、将来の強力な武器を身につけることができます。
学校の詳細をより深く知りたい場合は、資料請求をすることをおすすめします。また、オープンキャンパスに参加すれば、実際の学校を見学したり、先輩や教員と直接話したりすることができ、学校の雰囲気やカリキュラムをより理解できます。
実習中心のカリキュラムや国家試験対策が充実している新潟柔整専門学校への進学を、この機会にぜひ検討してみてください。
【監修者】
本校学科長 早川 雅成
柔道整復師(1994年取得)